・Awakening Light
・Judgement Time
・Unconscious Mind

2018年4月の「Thousand New Wave」、2021年5月の「Whole a Lotta New Wave」に続いての4分曲の企画。普段は2分とか6-7分とか8-9分以上の長さで作ることが多い僕にとって逆に大きな制約となり、初参加以降意欲的に取り組んできた。

今回も募集開始を知って頑張ろうと思ったが、一方で毎年やっているアルバムを作り始めた時期でもあり、それぞれの制作で明確な区別をつけたいなとも思った。それをぼんやり考えながら最初の曲を作り始めていくうちに、やがて「1曲4分以内、1人3曲まで」のルールを逆手に取った発想を思いつく。連作である。

連作といっても3曲で1曲というよりは、僕の場合はDJmixで、各曲を繋いで流れを楽しむ形を想定している。実際に2曲目と3曲目の前半は前の曲の終盤から音を加える形で作り始め、そうやって聴くと普段のやり方と違う空気感になり、新鮮に楽しむことができた。

しかしDJmixパーツというテーマで作り始めてはいるが、それを前面に出すと「3パート11分で1曲」になってしまい、それぞれの曲の印象が薄れてしまう。なので「今回のmixでたまたま合っている3曲」というつもりで、単曲でも楽しめるように仕上げを頑張った。(その意図で各曲のタイトルは独立している)


「Awakening Light」は前述の通りこの曲を作っている段階で今回の発想が出てきたので、比較的いつも通りの曲だし、もしかしたらこの曲だけで終わっていたかもしれない。BPMが124.6なのは、冒頭から鳴らしているシンセの無機質音をリズムに合わせようと調整した結果で、以降の曲もこれに合わせている。

「Judgement Time」は曲の前半部分で前の曲から繋ぐように音を足していったので、自分でも意図しない音になって珍しさを感じたという、今回の手応えの一つになった曲。3曲の中では盛り上がりに近い強さを意識した。

「Unconscious Mind」は3曲の中で変化球が欲しいという事で、音声読み上げソフトで作った人工音声を使った、自分なりのテクノポップ。前回「Whole a Lotta New Wave」で時間があればテクノポップをやりたいという趣旨を残したが、それを実現しようとした訳ではないが、結果的にそうなった。自分の中で歌わせる発想は無いので適当な部分もあるが、英語がわかる人の為に意味がある文章にしようと思い、その内容を決めるのに時間がかかった。結局、心理学的な要素をモチーフとして、その英語版wikiの文章から引用している。タイトルは「無意識」。


もし次回の企画があれば、時期的にはおそらく2-3年後で、その時の状態によるだろうが、ここでのシンプルなテクノは一通り揃えた感もあるので、その時の自分が何やろうか迷っているなら、シンプルなテクノではないグチャグチャなリズムのエレクトロニカをとりあえず提案しておきたい。もちろんその予定は未定という事で。

2023/3/18
UDLR